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Atelier Sawano

JAZZ QUINTET 60 - JAZZ QUINTET `60

JAZZ QUINTET 60 - JAZZ QUINTET `60

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JAZZ QUINTET '60

ジャズ・クインテット 60

Release Date : 07/13/2007
Product Number : 1962
Recording : MCD15124
Format : CD

何とも男っぽい。ちょっと格好つけて、きつい酒でも飲んでみようか……。ジャケットからも伝わる全編から滲み出る哀愁はそんな気分にさせる。欧州らしい気品とダイナミックさを持つバップ・ナンバー。幻のLPが遂に初CD化!

男っぽい。何とも男っぽい。ちょっと格好つけて、きつい酒でも飲んでみようかと思ってしまう。ジャケットからも伝わる、アルバム全編から滲み出る哀愁はそんな気分にさせる。

若い力強さを感じさせるアラン・ボッチンスキー(tp)とニルス・ハサム(ts)の2管による哀愁のテーマが胸を打つ「CUBA LIBRE」はこのアルバムのそんな男っぽさを全て凝縮したような曲。ボッチンスキーの若き才能と、アルバムの肝となる哀愁。これらを見事に引き出すベント・アクセン(p)の作曲能力も素晴らしい。耳から離れないテーマが印象的な「246」、1音1音丁寧に聴かせる、エヴァンスのようなアクセンのピアノがメインのスロー・ナンバー「MORE PEACE」、2管のアンサンブルが夜の終わりを感じさせる男のバラード「BALLAD NR.2」。アクセン作のこの3曲は、冒頭の「きつい酒でも……」なナンバー。そしてボッチンスキーの溢れんばかりのパワーに強い意思を感じる「AROUND 3/4 TIME」、「POKERFACE」は欧州らしい気品とダイナミックさを持つバップ・ナンバー。

選曲、演奏、展開全てが完成度の高いこの作品に酔いつぶれそうになりつつ、最後の「SUNNY MONDAY」を聴いて、「やはりここは硬派に酔ってない振りを」とシャキっとさせる男っぽさがある。若い世代の最近の欧州ジャズ人気で、デンマーク産のベント・アクセン関連の諸作品を始め、コレクター向けのレアな音源が続々とCD化される環境に、ちょっと複雑な喜びを感じつつ、更なる期待もしてしまう。

世代を超えて愛される作品のCD化が増えてきたが、男の哀愁を感じさせて、硬派に飲めるこのアルバムのCD化に乾杯。

Text by 渋谷 航介

FEATURED ARTISTS
Bjarne Rostvold : drums
Allan Botschinsky : trumpet
Niels Husum : tenor sax
Bent Axen : piano
Niels-Henning Ørsted Petersen : bass

TRACKLIST
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