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THE JAZZ COURIERS IN CONCERT (LP)

THE JAZZ COURIERS IN CONCERT (LP)

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THE JAZZ COURIERS IN CONCERT (アナログ盤)

ジャズ・クーリアーズ

Release Date : 04/30/2010
Product Number : TAP22
Recording : 1958
Format : LP 12inch
Note : TEMPO原盤(イギリス)/ mono / 重量盤

ノンストップの興奮!!!あの時代のハードバップ・ライブに飛び込んだかのような迫力。針を落とした瞬間、最高のギグがスタートする!

*本作品ライナーより抜粋*

さて、今回の澤野、Tempo復刻も7枚目を数える。The Jazz Couriers『The Jazz Couriers In Concert』(TAP22)だ。この作品も上記の作品に負けず劣らずの逸品であるのでコレクションに是非とも加えて頂きたい。一言でいえば50年代、イギリスを代表するグループの人気を如実にとらえた、大変貴重なライヴレコーディングと位置付けられる。澤野Tempo復刻にあたり、今回の復刻でCouriersのTempo作品はすべて出揃ったわけであるが、それぞれの作品が個性的であり、きっと満足していただいていることでしょう。

ここで簡単にThe Jazz Couriersの軌跡をたどる事にしよう。それはこのグループが結成される7年前(1950年)に遡る。原点はRonnie Scottが偶然にも15歳のTubby Hayesのプレイを目撃したことから始まる。その年齢とは思えない緻密で繊細なプレイとフレージング、スピードと豪放さ、それが自然体であり、決して無理や、はったりではない、自然と湧きあがってくる、まさに天才であると感じた瞬間であるとRonnie自身が語っている。彼は完全にこの15歳の少年にノックアウトをくらい、その心の何処かに自分自身には存在しない何かを感じ取ったのだ。それは嫉妬であり、自分を鼓舞する熱い思いであったに違いない。そして必然のようにこの天才と同じステージに立ち、そのハーモニーを共有したいという想いを植え付けさせたのである。時が経ちお互いがそれぞれ自己のグループを持ち活動を続けていく。時は1957年、海の向こうアメリカではアート・ブレイキー率いる、ジャズメッセンジャーズが人気を博し、その情報がイギリスに伝わるのにさほど時間はかからなかった。その影響を受けRonnieはイギリス独自の、もっと洗練されたサウンドを求めた。それはTubbyと演ることでその独自のサウンドを実現できると悟ったのである。そしてこのグループは1957年4月に結成の運びとなる。言うなればこれがイギリスにおいての、真のハード・バップの夜明けである。

~中略~

今回発売された『In Concert』は彼らの人気絶頂を捉えた貴重なアルバムであると伴に、ライヴ音源であることから思いっきりエキサイティングでありリラックスした雰囲気を十分楽しめる。演奏の解説など不要であろう。まずはとにかく針を落としその迫力と澤野の音を全身で浴びて頂きたい。A面ではRonnieのMCでプレスリーがモンクを歌うなどジョークをまじえホールを笑いの渦に包みこんでいるし、Terry Shannonのプレイが選曲を彼のテクニックに合わせたのではないかと思わせるほどご機嫌にはじけている。Tubbyもそのテクニックを存分に発揮し、Ronnieの図太い音がぶつかりあい、Billのドラミングが会場に響く様はこの場所にいたいと思わずにはいられない。正に音の渦に包みこまれること間違いなしのレコードだ。

Text by 足立 豪樹

FEATURED ARTISTS
Ronnie Scott : tenor sax
Tubby Hayes : tenor sax, vibes
Terry Shannon : piano
Phil Bates : bass
Bill Eyden : drums

TRACKLIST
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