MEET DON RENDELL (LP) - DON RENDELL
MEET DON RENDELL (LP) - DON RENDELL
MEET DON RENDELL (アナログ盤)
ドン・レンデル
Release Date : 12/24/2010
Product Number : LAP1
Recording : 1955
Format : LP 10inch
Note : TEMPO原盤(イギリス)/ mono
ブリティッシュ・ジャズ・ファン全てに届けたい。鮮やかな姿を纏い新たに生まれた、幻の名盤。優雅な気品漂うブロウに酔い、軽やかなリズムに体揺らす至福の時間。
*本作品ライナーより抜粋*
これほど革新が似合うミュージシャンに出会ったことがない。そう思える方も多いのではないだろうか。彼の名はDonald Percy "Don" Rendell、澤野がこのTempo復刻に多大な情熱を燃やし、その商品化に精魂を傾けて尽力し、実現した全ての作品の中で今回の復刻ほど、自他ともが認識し、そして待ち焦がれた物が、Don Rendell Quartet『Meet Don Rendell』(Tempo LAP1)だ。1926年生まれの彼がこの作品をレコーディングしたのは28歳と決して若いとは言えない。彼は両親の影響で最初はアルトサックスを手にし、Stephane Grappelliのジャムに参加する。地元のプリマスでナイトクラブや米軍基地で働き1945年にテナーにスイッチする。その後1950年にJohnny Dankworth7に参加するが、Dankworthが1953年にビッグバンドをつくった時彼の元を去る事になる。同年、Jimmy Deuchar Showcase (VogueLDE023)に参加、1954年にはMusic In The Making (Vogue LDE051)で数あるミュージシャンと共演することで実力をつけていった。そしてRonnie Rossと後のJazz Sixの原点となるギグを重ねて行くのである。そして自らがリーダーとなるべくメンバーを集めめでたくバンドを結成。
(中略)
さて本盤であるがヨーロッパジャズ10インチの世界では最上に位置づけられるマニア垂涎の一枚である。そのジャケットのDon Rendell自身がサックスを持ち、なにかを見上げるたたずまいからはその内容の良さをひしひしと伝えてくれる。カタログを見るとTempoには11枚の10インチが存在するが、そのトップを見事に飾っている。11枚中モダンジャズはJimmy Deuchar、Dizzy Reece、Victor Feldman等がリーダーの5枚があるが、最も入手困難である盤が本盤である。とにかくないのである。プレス枚数は300にも満たないのではないか。入手にはかなり苦労した憶えがある。
A面は1955年2月22日のセッションで"You Stepped Out Of A Dream"で幕をあける。その音はレスター同様非常に温かい、また"Yesterdays"ではDonの極上バラードが堪能でき彼の甘く妖艶な音色に心底、惚れこんでしまった。このサイドは(EXA11)としてEPでも発売された。こちらのジャケットも一見に値する代物であるので探してみては如何であろう。B面は5月2日のセッションでベース、ドラムスが代わっている。好みはホーギー・カーマイケルの"New Orleans"、Sammyのベースがやたら切なくDamianのピアノも良い味を演出している。とにかく本盤を何度も聴きこんで欲しい。Don Rendellの良さは後期の演奏スタイルよりもこの時期に本質が隠されている様な気がしてならないのである。
FEATURED ARTISTS
Don Rendell : tenor sax
Damian Robinson : piano
Peter Elderfield : bass
Don Lawson : drums
Sammy Stokes : bass
TRACKLIST