BLUE PEARL - TONU NAISSOO TRIO

BLUE PEARL - TONU NAISSOO TRIO

Atelier Sawano

  • ¥2,571




BLUE PEARL

トヌー・ナイソー・トリオ


Release Date : 06/25/2010
Product Number : AS099
Recording : 2009
Format : CD

夏の輝きを浴び、空を見上げる心地よさ。青く澄んだ空に吸い込まれてゆくフレーズ。エストニアの初夏を思わせる空気を封じ込めたピアノ・ジャズ。

青い真珠は稀少なのだそうだ。「在りそうでいて無い」。それってトヌー・ナイソーのことじゃないか。バド・パウエルによる周知のタイトル曲を聴きながら、そんな考えが茫と浮かぶ。この澤野工房での通算7作目でも、トヌーはいたって自然体だ。言うなれば優しくて易しいピアノ。しかしご機嫌にスイングしながらも、時折歳を経た古城のような険しいフレーズを織り交ぜ、敬虔なまでに鍛え抜かれたタッチが乱れることはない。この名演を骨太な録音で、見事に封じ込めたエンジニアリングにも体の芯から痺れる。まさに「在りそうでいて無い」ピアノトリオだろう。

また選曲も一見普通に「在りそうでいて無い」。冒頭の「Moon Ray」であなたは誰のヴァージョンを思い浮かべるだろうか。ミルト・ジャクソン?ロイ・ヘインズ?ヴォーカルもの?ピアノトリオだと……。あれ?それじゃ2曲目ケニー・バロンの「Water Lily」のカヴァーって?「For Minors Only」は?キースの「Country」は最高の名曲だね。えー、他のヴァージョンは…???ペトルチアーニの…キリが無い。それらは聴き飽きた大スタンダードとは違い、ジャズを聴き始めて5年目位に惚れる奥ゆかしい秘曲の数々で、リスナーはすっかり引き込まれる。そしてこのCDを聴き終える頃、その麻薬的魅力に開眼したリスナーは、既にジャズの泥沼に首までどっぷり嵌っているという仕掛け。

このあたりが澤野工房のプロデュースの図抜けたところで、トヌーの魅力を最高に引き出すメニューを入念にお膳立てして来た。こんなレーベルもまた、世界中のどこにも「在りそうでいて無い」。

Text by 羽根 智敬

FEATURED ARTISTS
Tõnu Naissoo : piano
Taavo Remmel : bass
Ahto Abner : drums

TRACKLIST

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