WE WILL MEET AGAIN - TIZIAN JOST TRIO

WE WILL MEET AGAIN - TIZIAN JOST TRIO

Atelier Sawano

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WE WILL MEET AGAIN

ティチィアン・ヨースト・トリオ


Release Date : 05/26/2010
Product Number : AS098
Recording : 2019
Format : CD

休息を求める一日の、まどろむ昼下がり。そよ風にのって届いたピアノのささやき。淡い色彩の花びらが幾重にも重なるような、柔らかなジャズ。

また、ティチィアンの季節がやってきた。初夏のかおりを漂わせ木漏れ陽そそぐテラスの休息を吹き抜ける心地よい風、そんな午後のひと時に聴くピアノ、ティチィアンはずっとそばにいる。澤野では四作目となる『We Will Meet Again』。ただ前回まで一緒だったドラムスのクラウス・ヴァイスはもういない。ベースのトーマスが、クラウスの代わりは彼しかいないと引っ張ってきたのがヴォルフガング・ハフナーだ。その特徴のあるシンバルレガートでこの新生トリオを盛り上げる。これまでスタンダード、ボッサと、たくさんの楽曲を何色ものパステルカラーで色付け、その個性を確実なものにしたティチィアン、頼るべき師のクラウスは胸の奥底へ。これからは自らがヘッドにならなくてはいけない。そんな決意の表れが今回の『We Will Meet Again』だ。

ピアノ好きの方であれば、これらのアルバム収録曲をご覧になれば納得いくはず。これは澤野側のプロデュースの賜物であろう。実に感慨深いラインアップだ。これら極上の素材であるミュージシャンズナンバーをどの様なスパイスの組み合わせで味付けするのか、ティチィアンの仕上げに興味はつきない。さっぱりとソルトのみで味付けされたジョーダン作のTr.1ではじまり、ケリーのTr.2では甘苦いシナモンといった感じだ。ロレイン・ゲラー作のTr.6、シダー・ウォルトンのTr.7、これらのアプローチには頭がさがる。アルバム全体をひきしめるオールスパイスだ。タイトル曲であるエバンス作Tr.8ではトーマスのベースがローズマリー的役目をはたす。ラス・フリーマンのTr.10、これには正直しびれた。まさに王道ブラック・ペッパーといったところだ。ラストを飾るTr.13のまったり感は……、

とにかく何度も食して欲しい。彼の器用さを十分味わえる最高の仕上がりだ。最後はあなたの好みの聴き方でスパイスをブレンドしたらいい。次回はコンポーザーとして彼のオリジナルを是非聴きたいものだ。

Text by 足立 豪樹

FEATURED ARTISTS
Tizian Jost : piano
Thomas Stabenow : bass
Wolfgang Haffner : drums

TRACKLIST

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