Atelier Sawano
ISN’T IT ROMANTIC? - MARIELLE KOEMAN & JOS VAN BEEST TRIO
ISN’T IT ROMANTIC? - MARIELLE KOEMAN & JOS VAN BEEST TRIO
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ISN’T IT ROMANTIC?
マリエル・コーマン & ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ
Release Date : 12/25/2025
Product Number : AS506
Recording : 2025
Format : CD
四半世紀の絆が生んだ、芳醇な音楽。 Mariëlle KoemanとJos van Beest、そしてJos van Beestと澤野工房。 流れる時に揺らぐことのないふたつの結びつきが約束する、極上の安らぎ。
人と人を結びつけるものは何だろうか? 誰かと出会う。惹きつけられる。繋がりたい、と強く願う。その時、心と身体を貫いて人を突き動かすものは?好奇心?情熱?欲望?…或いは、愛、と呼ばれる何物かなのか?いずれにしてもそれは強いパワーであなたを呑み込むだろう。複雑な人間の内面が、ひどくシンプルになる、そんな瞬間なのかも知れない。
それに比べると、人と人とを結びつけ「続ける」ものは些か難しい。いかに熱い炎もやがては鎮まっていく。それでも、お互いに離れることなく共に生きることを選ぶ原動力は、そもそもの始まりよりも遥かに奥深い感情なのではないだろうか?
待望久しいサワノの新譜は、そんなことを考えさせてくれる作品だ。主人公はマリエル・コーマンとヨス・ヴァン・ビースト。ヴォーカリストとピアニストとして、そして、人生のパートナーとして、長い年月を共に過ごしている2人である。そのコンビネーションが生み出す世界は、いつも穏やかな優しさに満ちており、多くの作品で人々を魅了して来た。
今回のプログラムは、誰もが知るスタンダードをメインに、本当にさりげなく編まれた詞花集の味わいがある。ビーストは、『Because of You』での初登場以来、誰にも親しみやすく、聴くほどに味わいを増す、これこそが「澤野工房の音」だという演奏を紡いで来た。まさにレーベルの「顔」だ。その歴史はすでに四半世紀に達した。
だから、このアルバムは、マリエルとビースト、ビーストとサワノという、二つの絆の物語をリスナーに伝えているのだと思う。そこにある深い信頼は、音楽に姿を変えてあなたを満たす。
え?時を経て熱は失せたのか、って? それは、ほら、そう見えるだけのことで、密やかに秘められたものはずっと息づいているのかも。 そう考えると…Isn’t It Romantic (ロマンチックじゃない)?
Text by 北見 柊
FEATURED ARTISTS
Mariëlle Koeman: vocal
Jos van Beest: piano
Hans Mantel: bass
Gijs Dijkhuizen: drums
TRACKLIST
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