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LE SENS DE LA MARCHE - MARC DUCRET

LE SENS DE LA MARCHE - MARC DUCRET

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LE SENS DE LA MARCHE

マルク・デュクレ


Release Date : 07/24/2009
Product Number : ILL313004
Recording : 2007
Format : CD

冒険心を刺激する「ジャズ・アルバム」。自己に潜む未知の感性が研ぎ澄まされる、超絶技巧のインタープレイの美学がここに結実!

マルク・デュクレは独特で自由な発想をもったフランスのギタリストである。たとえばブルーノ・シュヴィヨン(bass)、エリック・エシャンパール(drums)とのトリオときたら奇想的というか超絶的というか、新鮮なフレーズや音響がほとばしり、ややこしいポリリズムがクールに決まり、インタープレイには道無きところを進み行くスリルがある。いつもアイディアが湧き出ている人なのだろう。

2ユニットの管楽器入りコンボ+ヴォイスという編成で、ミラー効果他の様々な手法を駆使して幻覚的作用と言いたいくらいに、知覚・情緒を刺激する音楽を作ったこともある。2003年発表の『誰が話しているの?(Qui parle?)』(Sketch)である。この作品に象徴されるように、マルクはつねに即興、造形、音響に関する既成のアイディアやオキテにゆさぶりをかけてきた。音楽を良いとか、良くないとか、好きとか、嫌いとか評する既成の基準もぐらつかせるのがマルクの音楽の特徴だ。ふだん使わないような思考回路をONにしてくれるみたいだ。

最新アルバム『Le sens de la marche』でも、(小)オーケストラとも(大)コンボとも言える11人編成でぐいぐい知覚・思考を刺激する。たとえば1曲目、何人かで一緒に散歩するときのように話題は予期せず移り変わりながら、非シンメトリック、ポリリズミック、多層な歩みが続く。まるで時間軸の中心が流動するアンサンブル!?マルク一流の魅力的なメロディの移り変わりを追うのも面白いし、リズム好きの人なら一緒にインタープレイするのはかなり痛快だろう。こんなに楽しい冒険が沢山一緒にできるジャズ・アルバムなんて他に知らない。

Text by 岡島 豊樹

FEATURED ARTISTS
Marc Ducret : guitar
Bruno Chevillon : bass
Eric Echampard : drums
Antonin Rayon : piano, fender rhodes, clavinet
Paul Brousseau : claviers, samplers
Tom Gareil : vibraphone, marimba
Matthieu Metzger : alto sax, soprano sax
Hugues Mayot : tenor sax, baryton sax
Yann Lecollaire : clarinet, flute

TRACKLIST
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