MOONLIGHT ECHOES - WALTER LANG TRIO
MOONLIGHT ECHOES - WALTER LANG TRIO
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MOONLIGHT ECHOES
ウォルター・ラング・トリオ
Release Date : 09/11/2015
Product Number : AS145
Recording : 2015
Format : CD
FEATURED ARTISTS
Walter Lang : piano
Thomas Markusson : bass
Sebastian Merk : drums
TRACKLIST
ウォルター・ラング・トリオ
Release Date : 09/11/2015
Product Number : AS145
Recording : 2015
Format : CD
そこには楽しさや懐かしさ、温かさや切なさ……美しい月夜の情景が織り込まれている。
ふわりと薄い月浮かぶ宵のうち、たなびく音色が夜の気配を連れてきた。星くずを刻むドラムは低い弦音に寄り添い、ピアノから紡ぎだされる旋律が全体に月影を織り込んでいく。美しいコード進行と繊細な音の積み重ねで、気付くとすっかり夜の世界に引き込まれていた(M1)。前作『Starlight Reflection』から2年、ドイツのピアニスト、ウォルター・ラングがふたたび物語のページを開く。そこには楽しさや懐かしさ、温かさや切なさ……13の『Moonlight Echoes』が映し出されている。
今回もサイドにはベースのトーマス・マックソンとドラムのセバスティアン・メルクが起用され、絶妙のバランスをもって背景を、時には前景を色付ける。確かな技量と音楽性を持ち合わせたピアノは、信じられないくらいのさり気なさで貴重な音を紡ぎだす。
コール・ポーター作の「Every Time We Say Goodbye」は、旋律と和声が溶け込むバラードナンバー。一音たりとも無駄がなく、コントロールされたサステインペダルの使い方も印象的だ。“長調なのに切なく聴こえる”という実際の歌詞の一節を体現した、月夜らしい風合いに仕上がっている。「Semana Santa」は一転して、スパニッシュスケールが胸躍るオリジナル曲。鍵盤から指を離すときは空気を切るように、歯切れよく瑞々しいダイナミクスがなんとも楽しい。力みがないのに迫力もあり、まさに情熱的な月夜を映し出した演奏だ。
ウォルター・ラングは人の心に明かりを灯すピアニストだ。聴き手はこのアルバムの、このどこか懐かしい温かみをきっと大切にしたくなるだろう。
FEATURED ARTISTS
Walter Lang : piano
Thomas Markusson : bass
Sebastian Merk : drums
TRACKLIST