COMME BACH… - SERGE DELAITE TRIO

COMME BACH… - SERGE DELAITE TRIO

Atelier Sawano

  • ¥2,571




COMME BACH…

セルジュ・デラート・トリオ


Release Date : 12/19/2008
Product Number : AS084
Recording : 2004
Format : CD

バッハとジャズの、ありそうもない出会い。二つの音楽が織り上げた、あなたの元に幸せ運ぶ可憐なハーモニー。クラシックの調和された美しさとジャズの伸びやかなスウィング感が混じり、新鮮な感動を覚える。

2004年6月にフランス、クレモンフェランで公開収録された本作は、2007年の来日時に会場販売とオンラインで96頁に及ぶブックレット付きのセットで発売され、あっという間に売り切れ、再入荷後もすぐに完売となった。今回はCDのみとなり、入手し損ねた人もやっと聴けるということになる。

J.S.バッハの音楽は神との対話であり、その作品群は彼の深い信仰心の現れと論じられることが多い。もの言わずそばにいるあの人に心を通わせるため美しい旋律を捧げたということだろう。そんなことを考えながら、バッハのクラヴィーア曲を導入部にデューク・エリントンの曲を始めとするスタンダードを展開部に配したこの作品を聴いていると、セルジュ・デラートは白と黒の鍵盤をとおして神に問いかけ、わたし達は「あの人の声」を彼の奏でる音楽として受けとめているように思えてくる。また練習曲として公開演奏されることの少ないバッハのインベンションをその芸術性を認めたあのグレン・グールドと同様に取り上げた点にも彼の懐の深さを感じる。

さてバッハの名前に音楽室の肖像画のようにちょっと近寄りがたいイメージを持つ人がいるとすれば杞憂にすぎない。チェンバロで奏でられるバッハから、ごく自然にスタンダードへと移り、デラートの人気盤『Lookin’ Up』で見せた子馬のしなやかで軽やかで喜びにみちた走りのようなピアノが心を躍らせる。何が起きてもさして驚かなくなった、あきらめの空気に満ちた世の中で、デラートの絞りたてのミルクの輝きのような優しいピアノの音色(ねいろ)は、雲間から差し込むひと筋の光のようにわたし達の胸に小さな希望を届けてくれる。あの人はすぐそばにいる。

Text by 白澤 茂稔

FEATURED ARTISTS
Serge Delaite : piano, harpsichord
Pascal Combeau : bass
Jean-Marc Lajudie : drums

TRACKLIST

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