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Atelier Sawano

APPRECIATIONS - ARNOLD KLOS TRIO

APPRECIATIONS - ARNOLD KLOS TRIO

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APPRECIATIONS

アーノルド・クロス・トリオ

Release Date : 03/31/2001
Product Number : AS011
Recording : 1988
Format : CD

抑えきれぬ愛をこめて 忘れることの出来ない面影。日々深まる追憶。その全てを音楽に込めて。アイ・リメンバー・エヴァンス。美しき思い出のために。

このCDの一曲目をブラインド・フォールド・テストに出題したとする。こんな答はどうだろう?「ビル・エヴァンスがその最晩年、開発されたばかりのデジタル録音システムのテストを依頼され、そのために弾いた未発表演奏」。はずれ。エヴァンスは'80年代初頭に他界し、終生デジタル録音を経験することはなかった(それは却って幸福なことだったかも知れないが)。そして彼の不在を埋めるかのように様々なピアニストがエヴァンス風の演奏を聴かせるようになった。

'85年、オランダのLIMETREEレーベルから登場した“CRINKLE’S GARDEN”というLPは中でも極めつけでエヴァンス好きの渇きをいやしたりしたものだが、そのピアニストこそアーノルド・クロス、この演奏の主なのだ。生前のエヴァンスが弟子を持ったとか、崇拝者を侍らせたという話は寡聞にして知らない。そうだとすれば「エヴァンス派」とは言葉の遊びだ。しかし、リズムの表面を滑るようなノリ、ブロック・コード、和声感覚……あまりにもその影は深い。ただ、それを亜流と呼んでしまうには敬愛や憧憬が込められすぎているような気がするのだ。Tr.1、5、10、13といずれもエヴァンスの決定的名演が存在する選曲だが、クロスはオリジナリティに淫してその面影を破壊したりはしなかった。むしろ自分の理想を体現し、夢に近づこうとしたかのようだ。

皆さんがここで触れる音楽は優しく美しい。おそらくそれはセピアに変わろうとする追憶を押し止めようとする想いの産物なのだ。

Text by 北見 柊

FEATURED ARTISTS
Arnold Klos : piano
Henk Haverhoek : bass
John Engels : drums

TRACKLIST
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