いよいよ7月末より、セルジュ・デラート・トリオの日本公演がスタートします。完売公演も出ている中、7/27日には追加公演も決定したセルジュ・デラート。先日行ったインタビューをお届けします。
---小さい頃の音楽体験についてお聞かせください。
まだ幼かった頃、私達兄弟を寝かし付ける為に父はよく子守唄代わりにアコーディオンを弾いてくれました。父と同じく弟のアランも楽器が上手でしたね。そういう訳で、7歳のときに初めて手にしたのがアコーディオンで、そんな風に音楽を始めました。
---お父さんが主催する楽団に入っていたとの事ですが、そこではどんな活動をされていましたか?
父の楽団では、まずベーシストとして活動を始めました。ですが必要にかられてバリトンサックスやバンドネオン、フルート、おまけにハープの演奏まで習得しなければならなかったんです。私は私はそれらを独学で覚えました。
ある時、ピアニストが必要だということで、私は音楽学校で本格的にピアノ(Marguerite Long method)を始めました。それからすぐパリに行き、ピエール・スピアー(ピアノ)とジュリアン・フォーク(和声学)に師事しました。
ピアノは素晴らしい楽器です。メロディも伴奏も演奏出来るのですから。ショパンとシューマンにも夢中になりました。そしてジャズは、私にとって本当の意味での創造的な音楽になりました。私自身の即興演奏を、自由に表現出来ると感じたんです。
---セルジュさんの音楽や絵からは、常に優しさ・温もりが感じられます。そのようなスタイルになった理由は何ですか?
あなたの心に私の音楽が届いてうれしいですね!ある日の出来事なんですが、私はパリの“hotel Meurice”で、あるアメリカ人夫婦の為にソロでピアノを弾いていました。曲の終わりに、男性の方が言いました。「君の音楽は本当に詩的だね!」
私の絵(後述)のように、音楽に関してもかつてあるミュージシャンが教えてくれた、こんな助言を守っているんです。「もっとも素晴らしい芸術の“質”というものは、人それぞれが自由に感じる事が出来るような“寛大さ”なんだよ」っていう事・・・エルヴィン・ジョーンズの言葉でいうと「私は完璧に演奏するよりも、自然に、純粋な気持ちで音楽を奏でる事を好む。それには友情や真心が必要だ。」という事なんですね。
---今までに影響を受けたミュージシャンを教えてください。
違ったスタイルですが、特に私にとっての巨匠達、Wynton Kelly、Hank Jones、Tommy Flanagan、McCoy Tyner、そしてあの偉大なRed Garlandからインスピレーションを受けています。
---セルジュさんの音楽を表現するにあたって、バックメンバーの二人はどんな役割をお持ちなのでしょう?
私はまず二人に自分のアレンジを提案し、そこから彼らが感じた印象やアイデアを加えます。でも私達は対等な立場なんですよ。
---ピアニストとしての活動とは別に、絵も描かれているようですが、これは音楽に影響されて描かれたものですか?
私の音楽は、自分が描く絵に対してインスピレーションを与えています。ジャズの中には様々な色彩を見ることが出来ます。私は絵で、色彩というものに触れる事が出来ますが、音楽はまるで天にも昇るような心地にさせてくれます。
---ライブとレコーディングの時では、自分の気持ちやスタイルはどう変わってくるのですか?
ライブでの演奏は大勢の前でプレイしますが、スタジオの中では私達は4人(稔※フランス在住、社長の弟。弊社プロデューサー※のように、時々私達のプロデューサーは非常に繊細になってレコーディングに参加してくるんです)きりです。私たちだけしか居なくても、100人の人がいようとも、私たちの演奏はいつも心と一体です。そして忘れちゃいけないのが、ジャズマンはいつも同じ曲を毎回違ったように演奏出来るって事なんですよ。
---日本での初公演についての意気込みをお聞かせください。
ドラマーのJean-Marc Lajudieは11回も日本に来ているんですが、私自身は「太陽の昇る国=日本」についてはまだ良く知りません。私は真摯に音楽と向き合う日本の人達を尊敬しており、会えることがとても嬉しいです。
私の演奏に満足してもらえるよう祈っています。そして私には本当のファミリー、日本の仲間が永遠にいる事を知っていますよ。
セルジュ・デラート official HP
※画面右下にある筆のアイコン→赤い文字(Serge Delaite paintings)をクリックすると、彼が描いた絵を見ることが出来ます。ぜひご覧ください。