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INTERVIEW 2005年5月20日
ジョー・チンダモ スペシャルインタビュー
5月25日 2タイトル同時発売!「America!」&「PARADISO」

Joe Chindamo

私達にとっても馴染みの深い曲たちをテーマに取り上げたアルバムを、5月25日同時発売!その記念として、ジョー・チンダモのインタビューを皆様にお届けいたします。

---最初手にした楽器は、ピアノでは無くアコーディオンだったそうですが、そのきっかけについて教えてください。
僕が6歳の時に、両親が何か楽器を習う事がよいと考えてアコーディオンを選んだんだ。何の楽器を習うか自分で選ぶには僕はまだ小さすぎたから、両親の決定に従ったんだよ。

---アコーディオンをプレイしていた頃は、どんなジャンルの音楽を演奏していたんですか?
"The Flight of the Bumble Bee"(くまんばちの飛行)、"Tico Tico"、"The Carnival of Venice"、それにタンゴ、ワルツ、イタリアのポップミュージックのような斬新な曲を演奏していたよ。

11歳になる頃には、かなり難しい音楽をアコーディオンで演奏していて、たくさんのテレビのコンテストで賞を受賞していたよ。12歳の時には、44人のアコーディオン演奏者が参加したコンクールで1位に輝いた事を覚えているね。

---そこからピアノに転向したのは何故ですか?
ジャズに深く興味を持つようになった時、自然と最高のプレイをしている鍵盤楽器が入っている曲を聴いていたんだ。そのほとんどがピアノ演奏者だったんだ。オスカー・ピーターソン、ビル・エヴァンス、エロール・ガーナー、チック・コリアやハービー・ハンコックを本気で聴くようになるまでは、アコーディオンはよくArt Van Dammeを聴いていたね。

15歳の時初めてピアノを買ってからは、一度もアコーディオンの練習はしなかったよ。僕はピアノに惚れこんでしまって、それは生涯の友となった。でも最近では、時々アコーディオンを弾くようになったけどね。

---来日経験があるそうですが、そのときのツアーについて印象に残った事があれば教えてください。(コンサートの内容、日本の風景など)
僕は心から日本が大好きだよ。僕はBilly Cobhamのサイドマンとして2度、君たちの素晴らしい国に行った事があるんだ。1991年に開催されたPlayboy Jazz Festivalの一部として東京と福岡でBilly、Ernie Watts、Brian Brombergと一緒に演奏したんだ。(ちなみにこのツアーから帰国している最中に、僕の娘は産まれたんだ。もちろん僕は出産の時には家にいられるよう計画していたんだけど、彼女は予定より6週間早く産まれてしまって…娘はその時からせっかちだったんだよ!)

僕は日本文化を心から愛している。滞在中は寺院を見て回ったことがとても楽しかったね。朝に散歩しながら、見るもの全てに目を奪われて、自分の国と比べてなんて環境が違うんだろうと驚嘆したりするのも面白かったよ。買い物も本当に楽しかった。僕はどこの電化製品の店でも、入る度にあまりにもの嬉しさに、もう少しでおかしくなるところだったよ!昼から小さい船に乗って旅行した事もあったんだけれど、それもとても美しい思い出だね。そしてもちろん僕の一番お気に入りの料理は日本食。世界で一番おいしい料理だと思うし、大好きなんだ。

最後に・・・僕は日本の人と、僕に対する気遣いがとても気に入っている。いつか又日本で演奏したいと望んでいる。僕の奥さんが日本にとても行きたがっているのを知っているしね。いつも彼女はそう願っているんだよ。

---他にもヨーロッパやアメリカ等、レコーディングやツアーで、世界各地を飛び回ったそうですが、その中であなたのプレイや作品制作に特に影響を与えた国はありますか?
僕は、むしろ幼少時代の影響を大きく受けていると思う。僕たち誰もが、子供の頃に経験した事に深く影響を受けるんだ。

もちろん旅も人の意識を高めるし、その過程でもし他の文化に対して大きく心を開いていれば、多くの事を吸収し学ぶことが出来る。僕は3ヶ国語を話すけれど、いつも新しい事を習うのが大好きなんだ。僕は国によって様々な容姿や言語、食、音楽、芸術それに人々等の違いを愛おしく思うよ。僕はその全てに魅了されている。確かに国の違いとかが深く僕に対して影響を与えている事は確かだけれど、本当に何がどのように、と、言葉で言い表すことは難しいね。

結局、僕の世界観を形作るものは、人間性と芸術的美学だと思う。あらゆる経験によって僕の世界観が変わるように、「経験する」という事は音楽にもいい影響をもたらすんだ。

---今までに色々なアーティストとの共演経験があるかと思いますが、その中でも特にお気に入りの アーティストは?
共演した人たち全てがそれぞれ持っている、特別な個性を生かしてステージをつくりあげていくから、誰か一人だけ名前をあげるのは難しいよ。そうは言っても、とても有能なオーストラリア人のマルチプレイヤーであるJames Morrisonとデュオをするのはとても気に入っているね。僕たちはヨーロッパツアーの為のデュエットCDの作成を計画しているんだ。

後、僕が少年だった時、僕にとってのヒーローだったオーストラリア人のサックス奏者、Graeme Lyallともレコーディングしているんだ。彼は今現在も活躍中のアルトサックス奏者の中でも、僕が世界で一番お気に入りのプレイヤーなんだ。素晴らしいミュージシャンだよ。

---「America!」では、ポール・サイモンの曲を取り上げていますが、ポール・サイモンをテーマに選んだ理由について教えてください。?
非常にシンプルだけれど、僕が頻繁にレストランや映画館のバックグラウンドミュージックとして耳にする度、心から深く感動させられるからだよ。うまく言葉が見つからないけど、なにか魅力的な憂鬱さというか、陰を秘めているからだろうね。僕は、皆が知っているシンプルな曲を、音楽の専門家も高く評価してくれるような、本格的なジャズ構成に変える挑戦を楽しんでいる。

結局僕は単なる良いメロディーの愛好者なんだよ。特に、ハーモニーが美しくリズミカルな、再構成への創作意欲を掻き立ててくれるメロディーのね。

---そして同時発売の「Paradiso」は映画音楽がテーマですが、あなたにとって映画音楽には、何か特別な思い入れがあるのですか?
ハリウッドは、素晴らしい楽曲の大部分を生み出した「Tin Pan Alley(*)」と「ブロードウェイ」によって始められた伝統を歩み続けている。特に1970年代前半は、何人かの桁外れた才能のミュージシャンが映画産業で活躍していて、その頃出来たたくさんの素敵な楽曲は、色々なジャンルの音楽によってプロデュースされるべきだし、そうなる事はごく自然な事なんだ。

(*)【Tin Pan Alley】もともとはニューヨークはマンハッタンの28番通りの一角を表す地名。この地名で呼ばれる辺りは、1800年代後半にブロードウェイのミュージカルの音楽に関係する会社(楽譜出版社、演奏者のエージェント等)が集まっていた。
(出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「ティン・パン・アレー」の項目より)

---アルバムを制作する際に最も重要視する、選曲の決め手とは?
僕はメロディーをとても重視している。これは元々歌詞に合うように書かれた楽曲に憧れているからだと思うんだけど。それに、アルバム全体でひとつのストーリーを表すため、作品の中で一貫した感じを保つのが好きなんだ。だから、同じアルバムの中でも、曲同士の持ち味を生かすためによく吟味して選ぶし、他と違うような珍しいアレンジも好んで手がけるね。

常にアレンジに関しては幅広く自由なハーモニーの発想を与えてくれる、色々な手法を考えているんだよ。僕は演奏するほとんど全ての曲のハーモニーを新しくしたり構成を変えたりするのが好きなのでね。新しい楽曲に取り組むとき、僕は初めてそれを聴くかのように聴くんだ。まるで生まれ変わったように自由に調和させて、それがあたかも自分自身の楽曲であるかのようにしてしまう。そして何よりも一番重要なのは、その曲ならではの雰囲気を作り出す事。これこそがリスナーの心をつかむと思うんだ。

---今年の主な活動について、そして今後制作予定の作品について教えてください。
今年はたくさんツアーをすると思うよ。1月初めにイタリアのOrvieでジャズフェスティバルの演奏をしたし、今年4月はインド、オーストラリア周辺(メルボルンのジャズフェスティバルでも最近演奏したんだ)、そして7月にまたUmbriaジャズフェスティバルの為にイタリアに戻って、年末にもまたインドで演奏するよ。あと、オーストラリア人のチェリスト、Trish O’BrianとセミクラッシックCDをレコーディングする予定だし、他には9月に演奏予定のアコーディオンとオーケストラの為の協奏曲を書いている最中なんだ。そして今年中にはJames Morrisonと一緒にCDを一緒に作るつもりだよ。

今後に関しては、もっと多くのライブをする時期だと思っているし、レコーディングについても、100以上のアイデアを持っているよ。楽しみにしていてください!

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